慢性腎臓病(CKD)対策

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慢性腎臓病(CKD)を知っていますか?

慢性腎臓病とは

腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%未満に低下する(GFRが60mℓ/分/1.73㎡未満)か、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。年をとると腎機能は低下していきますから、高齢者になるほどCKDの方が多くなります。高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボリックシンドローム、腎臓病、家族に腎臓病の人がいる場合は要注意です。さらにCKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。(NPO法人日本腎臓病協会ホームページ)

日本の新規透析導入患者の原疾患は、糖尿病性腎症が最多ですが、その割合は減少傾向にあり、高血圧等の生活習慣病や加齢等が主要因とされている腎硬化症の割合が増加傾向にあります。
(「腎疾患対策検討会報告書」中間評価(令和5年10月))
山口県では、原疾患が明らかである新規透析導入患者のうち、原因が糖尿病腎症の割合は約4割で、糖尿病以外であった患者が約6割となっています。

早期発見、適切な治療により、透析の回避や生涯透析年数の短縮、健康寿命の延伸が可能であることから、CKDの認知度向上による早期発見、健診による受診勧奨、診療連携体制による重症化予防対策を推進しています。

1 山口県の現状

(1)腎不全の死亡状況

腎不全の年齢調整死亡率は、男女ともに全国平均より高い状況が続いています。(モデル人口H27)

腎不全の年齢調整死亡率

(2)新規透析導入の原因が糖尿病性腎症の割合

原疾患が明らかな新規透析導入患者のうち、原因が糖尿病性腎症の割合は約4割、糖尿病以外の原因患者が約6割います。(日本透析医会調べ)

原因患者の割合

原因疾患の記入があった新規透析患者

(3)腎疾患のリスク要因の状況

慢性腎臓病の原因の一つ、腎硬化症の主要な危険因子である高血圧や脂質異常症について、全国平均を大きく上回った状態が続いています。
また、同じく原因となる糖尿病型の割合では、女性は全国平均より高い状況が続いています。

HcA1c6.5%以上の人の割合

収縮期血圧140mmHg上の人の割合

LDLコレステロール160mg/dl以上の人の割合

2 あなたの腎機能をチェックしましょう(GFR値の自動換算)

NPO法人日本腎臓病協会(外部サイトへリンク)

3 CKDの進行度を確認してみましょう

特定健診結果から、腎臓機能の状態がわかります

(1)あなたの検査結果は?

診断結果表

(2)CKDの重症度分類(CKD診療ガイド2012)

CKDの重症度分類(CKD診療ガイド2012)

4 普及啓発資料

(1)腎臓からのSOSを見逃していませんか?

普及啓発資料1

(2)腎臓の異常を疑ったら

普及啓発資料2(表)普及啓発資料2(裏)

医療機関の皆様へ

山口県心腎代謝(CKM)診療医認定制度について

山口県は腎不全や心疾患による死亡率が高い県の一つで、CKDは、進行すると腎不全の原因となるだけでな く、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の発症や死亡のリスクとなることから、腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにもつながります。

このため、県では、かかりつけ医や関連分野の専門医を対象に、腎臓のみならず心臓や脳を守る視点を持ち、CKDの要因となる疾病の包括的な管理を行う「山口県心腎代謝(CKM)診療医」を認定する制度を開始し、地域全体でCKD対策を進めることとしました。

1 制度の概要

(1)名称

山口県心腎代謝(CKM)診療医認定制度

(2)制度の内容

腎臓のみならず心臓や脳を守る視点を持ち、CKDの要因となる疾病の包括的な管理に関する所定の研修を修了した、地域のかかりつけ医や関連分野の専門医を、山口県心腎代謝(CKM)診療医として山口県が認定します。

(3)制度の仕組み

CKD患者が適切な治療を受けられるよう、次のとおり連携します。

山口県心腎代謝(CKM)診療医認定制度のイメージ図

①かかりつけ医から心腎代謝(CKM)診療医へ紹介する。

健診等でたんぱく尿や腎機能(eGFR)の低下など、CKDの疑いがある所見が見つかった場合、かかりつけ医は地域の心腎代謝(CKM)診療医にCKD患者を紹介します。

②心腎代謝(CKM)診療医による包括的な疾病管理を行う。

心腎代謝診療医は、CKD患者の血圧や血糖の管理、患者教育、適切な薬剤選択などを含む包括的な治療計画を立て、かかりつけ医と密に連携します。各種メディカルスタッフとも協力します。糖尿病や高血圧など腎臓以外の疾病が原因であると考えられる場合は心腎代謝診療医が中心となって治療を進めて行きます。

③心腎代謝(CKM)診療医から腎臓専門医へ紹介する。

より専門的な治療が必要な病態(腎臓そのものに起因する病気:慢性糸球体腎炎など)や、病状の進行が急速な場合には、心腎代謝(CKM)診療医が適切なタイミングで腎臓専門医にCKD患者を紹介します。

2 かかりつけ医から心腎代謝(CKM)診療医への紹介基準

3 山口県心腎代謝(CKM)診療医について

(1)山口県心腎代謝(CKM)診療医一覧

山口県心腎代謝(CKM)診療医一覧(250904)

(2)申請の流れ

山口県心腎代謝(CKM)診療医の認定までの流れ

(3)山口県心腎代謝(CKM)診療医認定申請書等

山口県心腎代謝診療医認定制度実施要綱

○新規又は更新で申請する場合は「心腎代謝(CKM)診療医認定申請書(新規・更新)」を提出してください。

別記様式1山口県心腎代謝(CKM)診療医認定申請書(新規・更新)

○認定内容に変更が生じた場合は「心腎代謝(CKM)診療医変更届」を提出してください。

別記様式2山口県心腎代謝(CKM)診療医変更届

○心腎代謝(CKM)診療医を辞退する場合は「心腎代謝(CKM)診療医辞退届」を提出してください。

別記様式3山口県心腎代謝(CKM)診療医辞退届

※提出先:山口県 健康増進課 健康づくり班

kenkoudukuri@pref.yamaguchi.lg.jp

〒753-8501 山口市滝町1-1 山口県 健康増進課 健康づくり班

4 心腎代謝(CKM)診療医への紹介連絡票

「作成中」

(参考)山口県心腎代謝(CKM)診療医認定講習会の承認申請について

第三者機関が主催する講習会について「心腎代謝(CKM)診療医認定講習会」の承認を受けようとする法人または団体は、「心腎代謝(CKM)診療医認定講習承認申請書」を記入し、必要資料を添付の上、メールでご提出してください。

別記様式4山口県心腎代謝(CKM)診療医認定講習承認申請書

※提出先:山口県健康増進課 kenkoudukuri@pref.yamaguchi.lg.jp

なお、後援の依頼をされる場合は、別途「後援名義使用申請」が必要です。

関係イベント情報

リンク:https://kenko.pref.yamaguchi.lg.jp/event/