休養

はじめに

ちょるる

「休養」は疲労やストレスと関連があり、2つの側面があります。

1つは「休む」ことで、仕事や活動によって生じた心身の疲労を安静や睡眠等で回復し、元の活力ある状態にもどすという側面であり、2つ目は「養う」ことで、明日に向かっての鋭気を養い、身体的、精神的、社会的な健康能力を高めるという側面です。

このような「休養」を達成するためにはまず「時間」を確保することが必要で、特に、長い休暇を積極的にとることが必要となりますが、このような休養の時間を取っても、単にごろ寝をして過ごすだけでは真の「休養」とはならず、リラックスしたり、自分を見つめたりする時間を1日の中につくること、趣味やスポーツ、ボランティア活動などで休日を積極的に過ごすこと、長い休暇で、家族の関係や心身を調整し、将来への準備をすることなどが真の休養につながります。

快適な睡眠のための7箇条

1.快適な睡眠でいきいき健康生活

  • 快適な睡眠で、疲労回復・ストレス解消・事故防止
  • 睡眠に問題があると、高血圧、心臓病、脳卒中など生活習慣病のリスクが上昇
  • 快適な睡眠をもたらす生活習慣

2.睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター

  • 自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない
  • 寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
  • 年齢を重ねると睡眠時間は短くなるのが普通

3.快適な睡眠は、自ら創り出す

  • 夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする
  • 「睡眠薬代わりの寝酒」は、睡眠の質を悪くする
  • 不快な音や光を防ぐ環境づくり、自分にあった寝具の工夫

4.眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる

  • 軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス
  • 自然に眠たくなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果ぬるめの入浴で寝付き良く

5.目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン

  • 同じ時刻に毎日起床
  • 早起きが早寝に通じる
  • 休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる

6.午後の眠気をやりすごす

  • 短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の20~30分
  • 夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
  • 長い昼寝はかえってぼんやりのもと

7.睡眠障害は、専門家に相談

  • 睡眠障害は、「体や心の病気」のサインのことがある
  • 寝付けない、熟睡感がない、充分眠っても日中の眠気が強い時は要注意
  • 睡眠中の激しいいびき、足のむずむず感、歯ぎしりも要注意

お酒を飲むと眠れるか?

睡眠障害について

睡眠障害のイラスト

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。

さらに、睡眠障害には不眠だけでなく、昼間眠くてしかたないという状態や、睡眠中に起きてくる病的な運動や行動、睡眠のリズムが乱れて戻せない状態など、多くの病気が含まれます。また、睡眠の問題は1つの原因や病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こってくることも多くみられます。

睡眠の何が問題なのか、その原因は何か、主観的症状と客観的情報を多面的に検討・整理することが、適切な診断と治療につながります。

1.自覚できる症状

不眠(寝つきの悪さ、途中で起きてしまい再入眠できない、朝早く起きてしまう、熟睡できない)
→ 精神疾患や身体疾患、服用薬、下記の睡眠障害をチェック
(そのうえで不眠症かどうか判断)
過眠(日中眠くてしかたない、居眠りをして注意をされる)
→ 睡眠不足や睡眠の質が低下する病気がないか、チェック
(もし、夜十分眠っているのに日中眠い場合は、過眠症を調べる)
就寝時の異常感覚(脚がむずむずしたり火照ったり、脚をじっとさせていられないためによく眠れない、夕方以降に悪化)
→ むずむず脚症候群を調べる
睡眠・覚醒リズムの問題(適切な時刻に入眠できず、希望する時刻に起床することができない)
→ 睡眠日誌で睡眠・覚醒リズムをチェック
(概日リズム睡眠障害を調べる)

2.人から指摘される症状

いびき、無呼吸(いびき、眠っているときに息が止まる、突然息が詰まったようにいびきが途切れる)
→ 体重、飲酒、服用薬をチェック
(睡眠時無呼吸症候群を調べる)
睡眠中の異常行動(寝ぼけ行動、寝言、睡眠中の大声・叫び声)
→ 夢との関連性、起こして覚醒するかどうか、チェック
(睡眠時随伴症を調べる)
睡眠中の異常運動(寝入りばなや夜間に、脚がピクピクと動いている)
→ 就床時の異常感覚についてチェック
(周期性四肢運動障害を調べる)

3.不眠症以外の疾患に対する治療法

睡眠時無呼吸症候群
重症度によって治療法が異なります。経鼻的持続陽圧呼吸療法(鼻CPAP療法)や口腔内装置などが使われます。肥満がある場合は、ダイエットが必要です。飲酒や睡眠薬は、かえって悪化させます。
むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害
てんかん薬や抗パーキンソン病薬などが使われます。専門医の診察が必要です。
過眠症
夜間十分な睡眠をとり、規則的な生活を心がけるようにしましょう。昼休みなどに短時間の昼寝をうまく取り入れましょう。眠気に対して中枢神経刺激薬が使用されることがありますが、専門医による診察と検査が必要です。
睡眠時随伴症
ストレスなどが関与している場合があるので、ストレスの軽減につとめましょう。睡眠中の寝ぼけ行動に対しては、危険に配慮した寝室環境を整えましょう。薬物療法として、睡眠薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬などが使われます。
睡眠障害
体内時計をリセットし、通常の一日のリズムに合わせるためには、朝たっぷり光を浴びるようにしましょう。休日でも同じ時刻に起床して、光を浴びるのがコツです。睡眠薬やサプリメントを使用する場合は、専門医の指導を仰ぎましょう。

趣味やスポーツ、ボランティア活動について

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