乳がん

乳がんとは?

乳房の構造のイラスト 乳房には乳腺がたくさんあり、乳がんはこの乳腺にできる悪性腫瘍(悪性のできもの)です。約90%は乳管(母乳の通り道となる管)から発生する「乳管がん」で、約5%が小葉(母乳を作る場所)から発生する「小葉がん」です。

注意が必要な方!

乳がんの発生には、女性ホルモンが深く関わっています。特に以下の方は注意が必要です。

  • 初潮が早い、閉経が遅い
  • 初産年齢が高い又は出産経験がない・授乳経験がない
  • 閉経後の肥満
  • 家族(特に母・姉妹・娘)に乳がんになった人がいる

まずはセルフチェック

チェック1のイラスト はじめに、左右の乳房や乳頭の形を見ます。両腕を下げた状態で確認してください。

 

チェック2のイラスト 両腕を上げ乳房を鏡に映して正面・側面・斜めからよく観察します。

 

チェック3のイラストCheck Point!
乳頭や乳房の皮膚のどこかに、くぼみやひきつれたところはない?
乳頭がへこんだり、かさぶたや湿疹のようなただれなどはできてないか?
乳房の内側を調べるには、腕を上げ、指の腹でまんべんなく調べます。

 

チェック4のイラスト 外側半分を調べるには、右腕を自然な位置に下げ、左手の指の腹でまんべんなく触れてみます。最後にわきの下に手を入れシコリがないか指先で確かめます。

 

チェック5のイラスト 左右の乳房を軽くつまみ、お乳を搾るようにして血液のような異常な分泌液が出ないか確かめます。

 

乳がん検診

乳がん検診の流れのイラスト

乳がん検診Q&A

Q.他のがん検診と違って2年に1回なのですか?

A.乳がんと子宮頸がん検診は、2年に1回でも、毎年受診するのと同様の効果があることが、いろいろな調査で確認されています。ただし、触れてみてしこりがあるなど自覚症状がある場合は、すみやかに乳房疾患の専門医療機関で受診してください。

Q.乳がんになったら乳房を切らなければならないの?

A.進行度によって異なりますが、腫瘍とその周辺だけを切り取り、乳房全体に放射線をかける「乳房温存療法」が主流になってきています。